場所を移動し、細い山道をぐんぐん上り、標高1000mの高原へ。
一部未舗装路を走り目的の畑へ。
快晴!
晴れてよかった。
一足先に着いて待ってくれていたのは、きのこのエムプランさんの営業吉田さん。
そして畑の主は熊井さんです。
作っているのはあの長芋です。
熊井さんの長芋はエムプランさんを通して長年扱っていますが、お会いするのは初めてです。
へー、長芋ってこんな風に作ってるんだ。
「重機で深く掘って、それから手で掘って…」
深さは1m以上あります。
こちら、以前斉藤さんの畑で絹子が長芋掘りをした様子。
比べると、こちらは化石か遺跡の発掘って感じです。
当たり前ですが、規模が全然違います。
この規模で掘っても、すごく大変だったのを覚えています。
でも、斉藤さんの長芋も熊井さんに負けないほど美味しかったってすごいです。
「これで600g、こっちで700gくらいあるかな」
「熊井さんの長芋、本当に美味しくて、お客さんもすごく喜んでくれています」
「標高が高いから、温度差で美味しくなるのかな。この時期は夕方になると寒くていられないよ」
「1000mですもんね」
「あとは土質が合ってるのかな」
湿った泥を乾かし、きれいにしてから箱詰めするそうです。
「これ、持っていって食べて」
「ありがとうございます!」
長芋は掘ってすぐより、しばらく寝かせた方が美味しいので、フレスコに入荷するのは来月になると思います。
小柄な体でも黙々と動く熊井さんが印象的でした。
一番忙しい時期、奥様もお手伝いです。
「まあ、埼玉からバイクで。今日は何をしに来られたの?畑を見に?そのために遠いところをわざわざ」
「いえ、仕事ですし、半分趣味みたいな感じで」
「うちももう歳だし、いつまで続けられるかしらねえ」
「大変なお仕事ですね。無理なさらずに。美味しい長芋、楽しみにしてます」
素敵な奥様でした。
「どうも、こんにちは」
そこにやってきたのは大内さん。
熊井さんと大内さんの畑は隣同士。
毎日顔を合わせているそうです。
「久しぶりです」
「どうも」
吉田さんと大内さんも2年前のフレスコキャンプで会ったことがあります。
その時に初めて熊井さんと大内さんが知り合いだと分かりました。
つながってますねえ〜。
「僕の畑見ますか?」
「もちろん!ここまで来て大内くんの畑見ないで帰れないでしょ」
と言ってもすぐ隣です。
今入荷している人参がもう少しで終了ですが、大根はまだあります。
それから春菊。
「僕の春菊、美味しいと思うんですけどどうでしょう」
「うん、大内くんらしい力強い味わい。いいね」
「出しましょうか?」
「うん、出して。今日出しできる?」
「これからすぐ収穫して送ります」
無農薬の畑。
虫さんたちもいっぱいですが、そろそろ冬ごもりかな?
野菜の話、きのこの話、楽しい時間です。
「きのこって栽培するのにどれくらいかかるんですか?」質問する大内さん
「ぶなしめじは4ヶ月、舞茸は2ヶ月くらいですね」説明する吉田さん
「えー!そんなにかかるんですか!」驚く僕
「2ヶ月あれば、ほうれん草も育ちますよ」同じく驚く大内さん
「ぶなしめじなんて2,3週間くらいかと思ってた」軽々しい僕
「えー!」ショックを受ける吉田さん
「そんなにかかって、あんなに安いんですか?」冷静な大内さん
「そう、そうなんですよ!」同意を求める吉田さん
話は尽きませんが、春菊の収穫があるのでこのへんで。
写真撮っておきますか。
うん、いい絵です。
一応3人でもね。
吉田さんも大内さんも忙しい所ありがとうございました。
まだ少し時間があったので、宮嶋くんにでも会っていくかと電話。
「もしもし。今日忙しい?」
「え?」
「いや、いたら行こうかなって思って」
「マジっすか!って今どこにいるんですか?」
「長野の帰り」
「そうなんですか。ちょうど今日出かけてて。すいません」
「了解。じゃあまたね」
という訳で、帰りに八ヶ岳の方に寄って走ってきましたが、上は少し凍結していたので引き返してきました。
今年の信州、もう走り納めですね。
長野、まだまだお会いしたい生産者の方々が多くいらっしゃいますが、今回はここまで。
また来年、皆さんに会うのを楽しみにしています。
最後はどうでもいいですが、お腹が空いたので、路地裏の古そうな食堂に。
薄暗い店内に地元のおばあちゃんが二人で食事をしていました。
ちょっと違ったかな?と一瞬思いましたが…。
カツカレー。
でかっ!(奥のスプーンは普通のサイズです)
って言うか、ルーとご飯の量、バランスおかしいだろ、どう見ても。
まあ、ご飯が多いよりはいいけど。
それと、カツにはルーをかけないでほしいかな。
でも、美味しかったです。
また来ますね〜。
終わり