今月のフレスコ便りでも「ビーガンソースってどうなんだ?そもそもソースって動物性の素材使ってないだろ」って話を書きましたが…。
タイムリーにも?
サンプルでもらった、ビーガンラーメンとビーガン焼きそば。
この画像から結果は想像つくと思うのですが…。
とりあえず試食の様子。
有機醤油スープ、かやくにカットわかめと九条ねぎが添付されています。
容器が紙なのはいいですね。
お湯を注いで3分です。
まず第一に、この商品は欠陥商品です。
3分で麺が戻らない。
芯が残るし、ムラがありすぎです。(写真で白っぽい部分が戻っていない)
これはカップ麺として致命的です。
麺自体は固めです。
この業界にありがちな、コシがなくブチブチ切れちゃう麺でないだけいいですが、この場合コシではなく固いです。
スープですが、当然コクはなく、よく言えばあっさりの和風スープって感じ。
植物性だけの割にはがんばったかなって印象。
ねぎは香りが弱く、わかめは「なぜこんなに細かく?」ってほど小さいので、底に沈んで箸でつかめません。
当日一緒に試食したうっちー。
「はい、食べてみて」
「なんですか、これ!不味っ。これ、ラーメンじゃないですよね。そばでもうどんでもないけど、まず中華麺じゃないです」
「新たな食感なんじゃない?」
「ありえないです」
「これで500円くらいするらしいよ」
「えー!そんなのいらないですよ。金持ちのビーガンの人はこれ食べるんでしょうか」
「食わねーだろ」
「私もいりません」
「俺もいらない」
続いて焼きそば。
容器はプラです。
作り方は普通。
ソースはドロドロの液体タイプ。
残念ながら、麺はラーメンと同じです。
ただ、ラーメンに比べるとやや麺の戻りがいいのは、容器がプラで保温性が高かったせいかも。
いずれにせよ、この麺はラーメンや焼きそばには合いません。
そうだなあ…、東南アジアのスパイシーで辛めの料理とかなら合いそう?
ほんの少量入っているキャベツはバリバリして固いです。
たまたまかもですが、外葉だけ?
スーパーで売っているカップ焼きそばのキャベツの方がいいです。
唯一、ソースは結構いけます。
「うっちー食べてみて」
「食べなきゃダメですか?」
「せっかくだから」
いやいや数本食べるうっちー。
「…。もう結構です。ソースの味はいいけど…。こんなの売っちゃうんですかね」
「だよな。これさ、焼きそばじゃないだろ」
「新たな食感なんですよ。これも500円するんですか?」
「みたいだよ」
「絶対いりません。これを売ろうって、よく会社でOK出ましたよね」
「このメーカー、美味しい商品たくさんあるのになあ」
「どうしちゃったんですかね。残念です」
という訳で試食終了。
そうそう、固めの麺で消化が悪いのか、腹持ちはいいように感じます。
が、満足感は皆無です。
総括すると、無理してビーガン商品作る必要ないんじゃないですかね。
メーカーさんには悪いですが、こんなものに500円も出すなら、普通にうどんとかそばとか食べていればいいと思いますね。
作るなら「美味しい!」と言えるものを作って欲しいです。
って言うと、すぐに「味覚は人によって違う」とか言う人がいるけど、多くの人に好まれなければ意味ないでしょ。
他社ですが、似たような商品を出しているメーカーの営業さんに「ベジタリアンのための〇〇って商品。正直、これ、美味しいと思います?」と聞いたことがあって「いえ…」と困った様子でした。
自社の営業さんが美味しいと思っていない商品を売ってどうするんですかね。
「会社的には外国人向けの…」と言い訳していたけど、外国人がこれ食べて、日本のラーメンってこんなのって思われたら悲しいでしょ。
「ちゃんと美味いの作ってくれよ!」と声を大にして僕は言いたい!
と辛口になるのも、がんばってほしいからなんです。
安全で美味しくて、それでいて庶民に手が届くような価格の商品を作ってほしいんです。
この業界、安心安全だけを謳って、めちゃくちゃ不味い商品、山のようにあります。
メーカーは早くそのことに気づいて改善しないと。
味はいまいちでも仕方ない、それでいて高くて当たり前って常識を。
それができないから、いつまで経っても頭でっかちなだけのチマチマした業界なんです。
いやいや、いいメーカーさんもたくさんあるんですけどねえ。
という訳で、この商品、フレスコでは扱うことはありません。
100円でも売りません。
売れば店の信用に関わります。
認証が必ずしも不要だとは思いませんが、無意味な認証は価値がありません。
フレスコには認証マークなんて必要ない素晴らしい商品が沢山あります。
それを伝えていくのが僕らの役目。
「本物」それをお客様に伝えていくだけです。