小野さんレポート、今回が最終回です。
9/12
層雲峡から旭川へ入る。
薬もらう用あり薬局へ。
そこの薬局のオーナー(60代か)が、私がバイクで旅の途中であることを知ると、「いつまでいるの?鮭釣りが面白くて人生が変わった。やらないか?釣竿は貸すよ。今週末は?」と。
今週末には帰ると言うと「残念、今が1番いい時期なのに」
いろいろ釣りやったけど鮭が一番面白い。今度行こうよ。と携帯番号を書いて名刺をくれた。
来年機会があれば電話くれればという。
オープンな方もいるんですね。
本当に鮭釣りにハマり、こんなに面白いぞ、ってきっと皆んなに言いたいんだな。仲間増やしたいんだろうな。
「人生が変わった」米作りを始めた人も同じ表現してた。
バイクで人生が変わったということも聞く。
自分もバイクで老後の人生が変わり中か。
午後は旭山動物園でのんびり。
ゴマアザラシが可愛いと人気だった。
夜、星野さんから電話あり。
明日は積丹へ行くと言うと、「取引している本間さんという農家さんに行ってもらえませんか?まだ会ってないんですよ」
9/13
旭川から日本海へ出て積丹半島へ向かう。
留萌から再び苫前町のココカピウに電話したが、今日もウニ漁は無かった、ウニ丼残念。
来年の楽しみに。
隣り町の増毛町へ。
地名が気になり、あやかる気持ちで密かに一度行ってみたかったところ。
増毛祈願。
日本海オロロンラインの道は海岸線が美しい。
だけど今日は海からの風が強く疲れる。
それに長旅の疲れが蓄積しているのか、すぐ眠くなる。
何度も停めて休憩。
飴なめる。
美国海岸キャンプ場到着は夕方5時。
無料だけどとても綺麗なトイレ。
漁港の隣りで海が目の前でいいロケーション。
近くのセイコマートの惣菜で夕食。
その頃までは風も穏やかだった。
夜11時。風の音で目が覚める。
かなりテントがバタバタ。
海側からは遠くからゴーォーというようなうねりのような音。
テントのポールが軋む。
眠れない。
これも旅の味わいと寝ることをあきらめた。
今回の旅もここが最後、これも旅の思い出と観念。
農家の本間さんとは夜になって連絡が取れた。
場所を聞くと偶然にもこのキャンプ場から数キロという近さ。
近くてよかった。
積丹半島っていっても結構広いから。
住所を聞いて明日早朝に会いに行くことになった。
夜中2度目のトイレに行く時、さっきまであった近くのテントがない。
風で壊れて撤収したと思われる。
朝まで強風続く。
9/14
早朝5:45本間さんと会う。キャンプ場から6キロ。数分。
7:30からのお仕事の前が都合がいいということで早朝に。
初対面の印象。
自然体で、いい意味で力みのない笑顔がいい。
現在40歳。
7年前に神奈川県から移住。
奥さんが故郷の北海道いに帰りたいという希望もあり、ご両親が早期退職後農業をしていたこともあり、農家になる道へ。
カボチャ、ミニトマト、じゃがいも。
9反という広大なカボチャ畑。
2年前に家と一緒に購入できた。
ミニトマトのハウスも見学。
試食したけど甘くて美味しい。
6年前からスタート。
全くの荒地からハウス3つ分を開拓。
当初はおお虎杖の根っこや石の撤去が大変で苦労も多かったという。
ミニトマトはフレスコにも出荷したばかり。
カボチャもミニトマトも無農薬。
ミニトマトには基本水は撒かない。
水が多いとトマトの甘さが薄くなる。
雨が降るとハウスの脇下から水が入り込んでくる。
いろいろ改良しているが、まだまだ工夫の余地ありと研究熱心。
ハウスは他所から中古で購入。
部材を運んで自分で組み立てた。
器用というか何でもやっちゃうのがすごい。
今日は天気も曇りでパッとせず。
余市のニッカウヰスキー見学と温泉にした。
ニッカウヰスキーの工場見学は事前予約制。
諦め、ミュージアムと売店へ。
余市限定販売のウイスキー購入。
鶴亀温泉でゆっくり。
9/15
北海道最終日。快晴。風も無く最高。
折角なので積丹半島を周る。
積丹岬で事件。
岬へ向かう坂道を上り始めると突然、「熊が出て通行禁止」のロープが張られている。
もっと前に情報出してほしい。
バイクで坂道バックするのって大変なんだから。
倒さず何とかクリア。
神威岬経由、ニセコパノラマラインを通って苫小牧へ向かう。
羊蹄山が目の前、京極町の湧水の道の駅。
空いたボトルに湧水を入れる。
うまい水。
北海道のコンビニのペットボトルの水は京極だった。
名水プラザで売ってた天然酵母のパンが美味い。
相当なこだわりを感じる。
いよいよ苫小牧フェリーターミナル到着。
北海道名残惜しいが、また来年の楽しみにしよう。
北海道は広い。
知れば知るほど行きたいところが出てきる感じ。
それだけ魅力があるのだろう。
8/25大洗フェリー発
8/26苫小牧着北海道入り
9/15苫小牧フェリー発
9/16大洗着