僕らのアップルパイ。
数年前から、この時期作るようになりました。
使うりんごは、西舘さんと類家さんの紅玉。
僕ら、このりんごにこだわりたいんです。
皮を剥くのは僕の役割。
切って鍋に入れます。
ここからは絹子にバトンタッチ。
てんさい糖とバターを加えじっくり煮ていきます。
りんごの皮を入れ、色素を出していきます。
皮は途中で取り出します。
煮詰まったところで、佐藤さんのレモン搾りました。
そんじょそこらのレモン果汁とはレベルが違います。
「すごいいい香り♪」と絹子。
うん、いい感じ。
ここ数年で一番の出来かも?
味見すると、う〜ん、美味い!
色味もピンク色できれいです。
これをうっちーに渡して、あとよろしく!
翌日、宇野さんのお話会に合わせて、焼いてきてくれました。
「何とかできました。どうでしょうか…」
どうでしょうかも何も、最高でしょ、これ。
この編み目、素晴らしい!
ちゃんと編んでる。
全て手作り、すごい時間かかったんじゃないでしょうか。
編み目から覗くりんご。
美しい!
見た目、完璧です!
では食べてみましょう。
これ、過去最高の出来です。
りんごが美味い!
紅玉の酸味と風味が最高だし、佐藤さんのレモン搾りましたもポイント。
そして、ほのかに香るバターの香り。
生地の食感もいいし、小麦粉の風味もちゃんとあります。
りんごにしても小麦粉にしても、正しい素材には風味がある。
実に美味い!
使った材料は、全てフレスコのもので揃えました。
この時期と言うのは、紅玉が最後の頃。
僕らの西舘さんへの思いがあったり、それと宇野さんのお話会に合わせての意味もあるんです。
妥協を許さず最高のりんごを作ってくれる生産者さん、だから素敵な皆さんに最高のものを食べてもらいたい。
「今年もありがとうございました」
「嬉しいねえ〜。鰹も柿も美味かったけど、今日はご馳走じゃない」
「最高〜!しかも出来立てだよ。うっちーが焼いたの?すげーな」
みんなで作ってみんなで食べる、僕らのアップルパイ。
僕は皮を剥いて切っただけですが、絹子とうっちー、そして紅玉や全ての素材の生産者に感謝しながら、今年も美味しくいただきました。
ごちそうさまです!