斉藤さんの大豆。
「この大豆は呉汁が一番向いている」と斉藤さんは言います。
斉藤さんが子供の頃、庭で大豆の脱穀をしていると、叩いた大豆が跳ね遠くに飛び散り土の上に落ち、雨が降り水を含みふやけた大豆を使ってお母さんが呉汁を作ってくれたそうです。
そんな呉汁、店で作ってみました。
一晩水に浸します。
さすがに雨を待つわけにはいかないので、水道水を使用します。
これをすり鉢で潰します。
文明の利器、ミキサーを使えばあっという間でしょうが、ここは昔の方々の苦労を体験すべく、すり鉢を使用しました。
茹でていないのでそれなりに固く、やはり時間がかかります。
それでも日々こうして食していた昔の方々の心の余裕と言うのでしょうか、現代人にこそ必要な気がします。
それとテーブルに乗せて摺っていてもあまり力が入らないことに気づきました。
あぐらをかいて鉢を乗せて摺るのが一番のようです。
昔の人と同じ用に使うのが最も効率的。
だし汁に呉を入れ煮ます。
最初は結構泡立ちます。
豆腐作りも同様ですが、この泡を消すのに使われるのが添加物が消泡剤です。
具材はとりあえず店にあるものを使いました。
大内さんの赤大根、グリンリーフさんの新芋こんにゃく、人参は大内さんと加瀬さんのダブル。
加藤さんの長ねぎに椿き家さんのあげ。
味付けは加藤さんの籾発芽玄米味噌。
素材からして豪華なメンバーですねえ、素晴らしい!
正直なところ、呉汁ってあまり食した経験がなく、これでいいのか分からないし、地域によって色々だと思います。
ただ一つ言えることは…。
フレスコの呉汁は美味い!
大豆の風味とか、ダシと味噌と素材の旨味とか、すごく美味しいです。
基本は味噌汁なので、具材は何でも良さそうですね。
カブとかごぼうとかきのことか入れてもよかったかなとか。
でもなんでしょうか、いつも以上に素材とそれを作る生産者さんへの感謝の気持ちがある気がします。
それに、全ての素材の生産者さんを知っていて、それが全部無農薬でって、すごいことだと思いますね。
心も体も温まる呉汁、ごちそうさまでした。
みかん情報
佐藤さんのみかん、そろそろ最終納品になります。
11日(金)斉藤さんのみかん、収穫できるかもです。